2018年9月12日(水)午前10時から受付が開始される『EOS R』。
『EOS R』はキヤノン初のフルサイズミラーレスカメラです。
写真を見ると、一眼レフのようですが、そうではなく、ファインダーのついたミラーレスカメラです。
これで、現状販売されているキヤノンのフルサイズカメラは7タイプになりました。
- EOS-1D X Mark II
- EOS 5D Mark IV
- EOS 5Ds
- EOS 5Ds R
- EOS 6D Mark II
- EOS 6D
- EOS R
この7機種の中で、売れ筋の2機種『EOS 5D Mark IV・EOS 6D Mark II』と新発売になった『EOS R』の比較表を作ってみました。
この3タイプの性能を見比べることで、新規に購入、買い替えに値するものか目安がつくと思います。
EOS 5D Mark IVの発売日:2016年9月8日
EOS 6D Mark IIの発売日:2017年8月4日
3機種の仕様・性能比較表
横に長い表は、スクロールできるようにしています。
撮像素子 | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
撮像素子 | 高感度・高解像度大型単板CMOSセンサー | ||
有効画素数 | 約2620万画素 | 約3040万画素 | 約3030万画素 |
有効センサーサイズ | 約35.9×24.0mm | 約36.0×24.0mm | 約36.0×24.0mm |
35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | |
有効撮影画角 | 約1.0倍 | ||
映像エンジン | DIGIC 7 | DIGIC 6+ | DIGIC 8 |
素子 こちらに関しては サンキストも35 mm フルサイズの カメラとなっていますただ 映像エンジンが三つとも違っています 最新の EOS R はデジック8 となっています。
L ラージ JPEG large の大きさで比較してみるとイーオス R EOS 5 D が同じで6 D Mark II の実が少し小さくなっていますね
画像記録関係 | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応) | CFカード(タイプI準拠、UDMAモード7対応)、SD、SDHC、SDXCメモリーカード(UHS-I対応) | SD/SDHC/SDXCメモリーカード、UHS-II、UHS-Iカード対応 |
スロット数 | 1 | 2 | 1 |
記録画素数 | 6240×4160(JPEG L/RAW) | 6720×4480(JPEG L/RAW) | 6720×4480(JPEG L/RAW/C-RAW ) |
4680×3120(M-RAW) | 5040×3360(M-RAW) | 4464×2976(JPEG M) | |
4160×2768(JPEG M) | 4464×2976(JPEG M) | 3360×2240(JPEG S1) | |
3120×2080(JPEG S1/S-RAW) | 3360×2240(JPEG S1/S-RAW) | 2400×1600(JPEG S2) | |
2400×1600(JPEG S2) | 1920×1280(JPEG S2) | ||
720×480(JPEG S3) | |||
画像ファイル形式 | JPEG、RAW(14bit、キヤノン独自) | JPEG、RAW(14bit、CR3 キヤノン独自) |
「EOS 5 d mark 4」のみがSDカードとコンパクトフラッシュの二つのスロットを備えていますが、「6 d mark2」と「 EOS R」については SDタイプのみになっています。
ライブビュー | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
フォーカス | デュアルピクセルCMOS AF方式 顔+追尾優先AF スムーズゾーンAF ライブ1点AF手動ピント合わせ(約5倍/10倍拡大確認可能) |
デュアルピクセル CMOS AF方式 顔+追尾優先AF ライブ多点AF ライブ1点AF手動ピント合わせ(約5倍/10倍拡大確認可能) |
デュアルピクセルCMOS AF方式/ 顔+追尾優先AF 1点AF 領域拡大AF(上下左右) 領域拡大AF(周囲) ゾーンAF ラージゾーンAF(縦) ラージゾーンAF(横) |
測光方式 | 評価測光(315分割)、部分測光(ライブビュー画面の約6.3%)、スポット測光(ライブビュー画面の約2.7%)、中央部重点平均測光 | 評価測光(384分割)、部分測光(ライブビュー画面の約6.1%)、スポット測光(ライブビュー画面の約2.7%)、中央部重点平均測光 |
シャッター&ドライブ | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
シャッター速度 | 1/4000~30秒、バルブ | 1/8000~30秒、バルブ | |
同調シャッター速度 | 1/180秒 | 1/200秒 | |
連続撮影速度 | 高速連続撮影:最高約6.5コマ/秒 | 高速連続撮影:最高約7.0コマ/秒 | 高速:最高約8.0コマ/秒 |
低速連続撮影:最高約3.0コマ/秒 | 低速連続撮影:最高約3.0コマ/秒 | 低速:最高約3.0コマ/秒 | |
ソフト連続撮影:最高約3.0コマ/秒 | ソフト連続撮影:最高約3.0コマ/秒 | ||
連続撮影可能枚数 ※被写体や設定により異なる |
JPEGラージ/ファイン:約110枚(約150枚) | JPEGラージ/ファイン:約110枚(Card Full) | JPEGラージ/ファイン:約100枚(約100枚) |
RAW:約18枚(約21枚) | RAW:約17枚(約21枚) | RAW:約34枚(約47枚) | |
RAW+JPEGラージ/ファイン:約17枚(約19枚) | RAW+JPEGラージ/ファイン:約13枚(約16枚) | RAW+JPEGラージ/ファイン:約34枚(約39枚) |
「6D Mark II」のみ1/4000のシャッタースピードで、あとの二つは1/8000となっています。
連射速度については、6.5コマから8コマということで、大きな差はないように思います。
しかし、カメラの使い方によっては気になる方もおられるでしょうね。
露出制御 | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
測光分割数 | 63 | 252 | 384 |
ISO感度(推奨露光指数) | かんたん撮影ゾーン:ISO感度自動設定 手動設定:100~40000 |
シーンインテリジェントオート:ISO 100~12800、自動設定 | シーンインテリジェントオート:ISO100~12800、自動設定 |
P, Tv, Av, M, B:ISOオート、ISO100~40000手動設定(1/3、1段ステップ)、および L(ISO50相当)、H1(ISO51200相当)、H2(ISO102400相当)の感度拡張が可能 | P、Tv、Av、M、B:ISOオート、ISO 100~32000手動設定(1/3、1段ステップ)、およびL(ISO50相当)、H1(ISO51200相当)、H2(ISO102400相当)の感度拡張が可能 | Fv, P, Tv, Av, M, B:ISOオート、ISO100~40000手動設定(1/3、1段ステップ)、および L(ISO50相当)、H1(ISO51200相当)、H2(ISO102400)の感度拡張が可能 | |
多重露出撮影 | 多重枚数:2~9枚 | 撮影方法:機能・操作優先、連続撮影優先 | 撮影方法:機能・操作優先、連続撮影優先 |
多重露出制御:加算、加算平均 | 多重枚数:2~9枚 | 多重枚数:2~9枚 | |
多重露出制御:加算、加算平均、比較(明)、比較(暗) | 多重露出制御:加算、加算平均、比較(明)、比較(暗) |
露出制御は、「6 D Mark2」が見劣りしてしまいますね。
測光分割数が「6Dが63」・「5Dが252」・「EOS R が384」。
実際に撮らないと分かりませんが、この差が、意図した撮影を行うときに大きな差になって出てくるかもしれません。
動画 | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
記録サイズ/
フレームレート |
※タイムラプス動画撮影時:3840×2160(4K):29.97/25.00p、1920×1080(FULL HD):29.97/25.00p | 4096×2160(4K):29.97/25.00/24.00/23.98p | 3840×2160(4K):29.97/25.00/24.00/23.98p、 |
1920×1080(Full HD):59.94/50.00/29.97/25.00/23.98p | 1920×1080(Full HD):59.94/50.00/29.97/25.00/24.00/23.98p | 1920×1080(Full HD):59.94/50.00/29.97/25.00/24.00/23.98p | |
1280×720(HD):59.94/50.00/29.97/25.00p | 1280×720(HD):119.9/100.0p | 1280×720(HD):119.9/100.0p/59.94p/50.00p/29.97p/25.00p | |
ビットレート
(ファイルサイズ) |
[MOV] 4Kタイムラプス動画(29.97p/25.00p) :約500Mbps Full HDタイムラプス動画(29.97p/25.00p):約90Mbps[MP4] Full HD(59.94p/50.00p)/IPB(標準) :約60Mbps Full HD(29.97p/25.00p/23.98p)/IPB(標準):約30Mbps Full HD(29.97p/25.00p)/IPB(軽量) :約12MbpsHD(59.94p/50.00p)/IPB(標準) :約26Mbps HD(29.97p/25.00p)/IPB(軽量) :約4Mbps |
[MOV] 4K(29.97p/25.00p/24.00p/23.98p) :約500MbpsFull HD(59.94p/50.00p)/ALL-I :約180Mbps Full HD(59.94p/50.00p)/IPB :約60Mbps Full HD(29.97p/25.00p/24.00p/23.98p)/ALL-I:約90Mbps Full HD(29.97p/25.00p/24.00p/23.98p)/IPB(標準):約30Mbps[MP4] Full HD(59.94p/50.00p)/IPB(標準) :約60Mbps Full HD(29.97p/25.00p/24.00p/23.98p)/IPB(標準):約30Mbps Full HD(29.97p/25.00p)/IPB(軽量) :約12Mbps |
[MP4] 4K(29.97p/25.00p/24.00p/23.98p)/ALL-I:約480Mbps 4K(29.97p/25.00p/24.00p/23.98p)/IPB:約120MbpsFull HD(59.94p/50.00p)/ALL-I:約180Mbps Full HD(59.94p/50.00p)/IPB:約60Mbps Full HD(29.97p/25.00p/24.00p/23.98p)/ALL-I:約90Mbps Full HD(29.97p/25.00p/24.00p/23.98p)/IPB:約30Mbps Full HD(29.97p/25.00p)/IPB(軽量):約12MbpsHD(119.9p/100.0p)/ALL-I:約160Mbps HD(59.94p/50.00p)/ALL-I:約80Mbps HD(59.94p/50.00p)/IPB:約26Mbps HD(29.97p/25.00p)/IPB:約13Mbps |
フォーカス | ライブビュー撮影機能のフォーカスに準ずる | ライブビュー撮影機能のフォーカスに準ずる | デュアルピクセルCMOS AF方式/(顔+追尾優先AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横)) |
露出制御 | 動画撮影用プログラムAE(ISO感度・シャッター速度・絞り数値を自動設定)、マニュアル露出 | 動画撮影用プログラムAE(ISO感度・シャッター速度・絞り数値を自動設定)、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出 | 動画撮影用プログラムAE(シャッター速度・絞り数値を自動設定)、動画シャッター優先AE、動画絞り優先AE、動画マニュアル露出 |
ISO感度 | 動画撮影用プログラムAE:ISO感度を自動設定・手動設定、マニュアル露出時:手動設定 | 動画撮影用プログラムAE:ISO感度を自動設定、マニュアル露出時:手動設定 | 動画撮影用プログラムAE:ISO感度を自動設定、マニュアル露出時:手動設定 |
録音 | 内蔵ステレオマイク、外部ステレオマイクで対応 | 内蔵モノラルマイク、外部ステレオマイクで対応 | ステレオマイク内蔵、外部ステレオマイク端子装備 |
動画撮影は、個人的にあまり使わないので、よく分かりませんが、SONYやNIKONなど、他メーカーのミラーレスと「EOS R」を比較すると、少々見劣りする部分がありますね。
AF(オートフォーカス)とファインダー性能 | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
測距点 | 45点 | 61点 | 最大5655ポジション |
視野率 | 上下左右とも約98% | 上下左右とも約100% | |
倍率 | 約0.71倍 | 約0.71倍 | 約0.76倍 |
アイポイント | 約21mm | 約23mm | |
フォーカシングスクリーン交換 | 固定式 | - | |
フォーカシングスクリーン数 | - | - |
オートフォーカス性能の中で測距点については、『EOS R』が頭一つの差ではなく、圧倒的な差を持つ性能を持っています。
「6D MarkⅡが45点」・「5D Mark IVが 61点」。
この機種は二桁台なのに対し 「EOS R は5655点」と、4桁の測距点となっています。
これは、圧倒的なアドバンテージを持っています。
液晶モニター/再生機能 | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
大きさ/方式 | ワイド3.0型/TFT式カラー液晶モニター | ワイド3.2型/TFT式カラー液晶モニター | 3.15型(3:2)/TFT式カラー液晶モニター |
ドット数 | 約104万ドット | 約162万ドット | 約210万ドット |
ライブビュー | ● |
I/F | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
インターフェース | 映像/音声出力・デジタル端子(USB2.0) | 映像/音声出力・デジタル端子(USB3.0) | 映像/音声出力・デジタル端子(SuperSpeed USB(USB3.1 Gen1)相当、USB Type-C) |
HDMI出力端子 | ●(タイプC) | ●(タイプC) | タイプC(解像度自動切り換え) |
VIDEO出力形式 | NTSC/PAL選択可 | NTSC/PALを設定 | |
拡張システム端子 | - | WFT-E7B(Ver.2) | WFT-E7B(Ver.2) |
無線LAN | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
Wi-Fi機能 | ● | ● | ● |
準拠規格 | IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n | ||
Bluetooth | ● | — | ● |
電源 ※フル充電のバッテリーパックLP-E6N使用時 |
|||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
撮影可能枚数 (常温・ファインダー) |
1200枚 | 900枚 | 350枚 |
撮影可能枚数(常温・ライブビュー) | 約380枚 | 約300枚 | 約370枚 |
動画撮影可能時間 | 約2時間40分 | 約1時間30分 | 約2時間20分 |
使用しているバッテリーは3機種とも同じ「LP-E6N」となっています。
この中の二台を持つと電池は使いまわしできますね。
大きさ・重さ・色 | |||
EOS 6D MarkⅡ | EOS 5D Mark IV | EOS R | |
外観色 | ブラック | ||
大きさ | 約144.0(幅)×110.5(高さ)×74.8(奥行)mm | 約150.7(幅)×116.4(高さ)×75.9(奥行)mm | 約135.8(幅)×98.3(高さ)×84.4(奥行)mm |
質量 | 約685g(本体のみ) | 約800g(本体のみ) | 約580g(本体のみ) |
約765g (バッテリー、メモリーカードを含む) |
約890g (バッテリー、CFカード、SDメモリーカードを含む) |
約660g (バッテリー、メモリーカードを含む) |
「EOS R」の機能面では、EOS 5D Mark IVに劣りません。もちろん「6D Mark2」にも劣りません。
でも、重量は3機種の中で一番軽くなっています。
僕は、丸一日カメラを持って撮影に出かけることがあるので、少しの重量が夕方になると足腰に響いてくるのです。
なので、軽ければ軽いほど助かるのです。
こうして表を作って並べてみると、今使っている「6D Mark2」の性能が、どの程度のものか、改めて理解できました。
そして、新しいカメラが欲しくなるのです。
コメント